レター返信・血液を固まりにくくするには?鉄分は?
こんにちは、三軒茶屋で医師や管理栄養士と提携し治療を行う。
こんな国内でも数少ないスタイルで治療を行う『三軒茶屋あおば整体院』で院長をしています、高田です。
このサイトでは、あなたが生涯健康に過ごすための『ヒント』や『アイディア』をお伝えしています。
今回はラジオ番組へ頂いたご質問についてお答えしたいと思います。
血液を固まりにくくするには?鉄分は?
先日、生涯健康ラジオの番組にこんなご質問を頂きました。
最近チャンネルを知って、いつも楽しく拝聴させて頂いてます! ご相談させて頂きたいことがあり、レターを送らさせて頂きます。 私は30代女性なんですが、先月健康診断での血液検査で、赤血球が520、ヘモグロビンが15.1、LDLが137、HbA1Cが5.3と高めでした。 もともと高めではあったのですが、今回基準値を上回ってしまい、コロナウィルスのワクチンの副作用で血栓ができやすいのではないかと心配です。 血圧も問題なく、体型もどちらかというと痩せ型でタバコなどは吸いません。 血液が固まりにくくする方法はありますか?また、赤血球が高いということはあまり鉄分は取らない方がいいでしょうか? 細かい質問で申し訳ありませんが、ご回答して頂ければ幸いです。 これからも配信楽しみにしています。
ということで今回は『血液を固まりにくくするには?鉄分は?』というテーマで『頂いたご質問に回答』したいと思います
今回のお話でお伝えしたい内容は3つ
本記事の内容
- 基準値の数値と高値の原因について
- 血液が固まりにくくする方法
- 赤血球が高い➡鉄分は取らない?
専門用語などを使わず、出来るだけ分かりやすくお話しするつもりですが、疑問などありましたらお気軽にコメント下さい。
文章が苦手という方は、下のバナー(写真部分)をクリックすると音声で聴くことができます。
そして記事を書いている私は、こんな人物です。
- 臨床経験10年以上
- 約3万人の治療実績
- 年間約3,000人来院の院長
- 三軒茶屋口コミ評価1位整体
- 医師、管理栄養士と提携整体経営
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基準値の数値と高値の原因について
まずは、今回頂いた血液検査の項目で何が分かるのか?
そして、基準値を超えるとどのような心配があるのか?
についてみていきたいと思います。
赤血球数について
身体の中を流れる血液は、主に赤血球・白血球・血小板の3つの細胞で構成される。
赤血球は血液の細胞成分のほとんどを締め、酸素を全身に運び、不要になった二酸化炭素を回収する働きをします。
赤血球の基準値は次の通り
- 男性 395~540万/μ
- 女性 353~484万/μl
質問者さんは520という数値なので確かに多いです。
では赤血球が高値の原因として考えられることは?
- 多血症や睡眠時無呼吸症候群などの病気によるもの
- ストレス、脱水、喫煙など
- 反対に低値の場合、臓器からの出血の可能性や生理に伴うものが考えられる
ヘモグロビンについて
ヘモグロビンとは人間の血液中に含まれるたんぱく質の一種。
主に鉄を含む『ヘム』とタンパク質でできている『グロビン』からできています。
このうち『ヘム』は酸素と結びつく力が強く、全身に酸素を行き渡らせる大切な役割を担う。
ヘモグロビンの基準値は次の通り
- 男性 13.1~16.3g/dL
- 女性 12.1~14.5g/dL
質問者さんは15.1という数値なので確かに多いです。
ではヘモグロビンが高値の原因として考えられることは?
- なにかしらの病気が原因と考えられることが多い
- 一般的には、多血症や脱水症状など
- それ以外だとストレスや喫煙
- 反対に低いと鉄不足による貧血の可能性
この中で、気を付けたいのが多血症。
多血症は血液中の赤血球の量が異常に増加してしまう病気で、慢性的な疲労、目の充血、身体のかゆみなどの症状がある
LDLについて
LDLとは悪玉コレステロールのことで、反対に善玉コレステロールはHDLと呼ばれます。
LDLの基準値は次の通り
コレステロール140mg/dL以上(120-139mg/dLは境界型)
ただし、これらの値はあくまで高血圧、糖尿病、過去の心筋梗塞などがなく、動脈硬化性の疾患を起こすリスクが低い方での基準です。
質問者さんは137という数値なのでギリギリといったところでしょうか。
ではLDLが高いとどうなるのでしょうか。
LDLコレステロールが高いということは、細胞に運ばれず血液中に残ってしまったコレステロールが多いということ。
取り残されたコレステロールが血管の壁にくっついて血流が悪くなり、動脈硬化を引き起こしてしまうのです。
HbA1Cについて
HbA1cは「ヘモグロビン・エー・ワン・シー」と読みます。健康診断の基本検査項目の一つで、糖尿病のリスクを判別します。
ヘモグロビンは血中の糖とも結びつきやすく、とくにブドウ糖と結びついたものをHbA1cと呼びます。この数値によって糖尿病のリスクを判別します。
HbA1Cの基準値は次の通り
- 正常値 5.6%未満
- 対策が必要 5.5~5.9%
- 糖尿病の可能性 6.0~6.4%
- 治療が必要6.5%以上
質問者さんは5.3ということなので、こちらは心配ないかと。
そして高値だと糖尿病の治療が必要になります。
とここまでが、基準値についてのお話でした。
次にご質問にお答えしたいと思います。
血液が固まりにくくする方法
ご質問者さんとしては、血栓がご心配とのことで、血栓をつくりづらくするためには、いわゆる血液サラサラを目指す食生活が一番かと。
そこで具体的な方法を2つ紹介したいと思います。
食べる順番を意識しよう
食べる順番が重要かというと、野菜や海草類などに含まれる食物繊維の作用によって、腸内での糖質の吸収を緩やかにしてくれるから
普段の食事であれば、
- まずお味噌汁・スープ
- つぎに野菜・海藻類
- つぎにお魚・お肉
- 最後にごはんなどの炭水化物
この順番を意識しましょう。
血液サラサラの食べ物
血液サラサラで意識したい食べ物は『オサカナスキヤネ』
- 【オ】お茶
- 【サ】魚
- 【カ】海藻
- 【ナ】納豆
- 【ス】酢
- 【キ】きのこ
- 【ヤ】野菜
- 【ネ】ねぎ
赤血球が高い➡鉄分は取らない?
次のご質問『赤血球が高い時は鉄分を摂らない方が良いか?』についてお答えします。
赤血球が高い場合の原因として考えられることは次の通りでした。
- 多血症や睡眠時無呼吸症候群などの病気によるもの
- ストレス、脱水、喫煙など
もし病気などがなければ、今回の場合は鉄分の摂り過ぎは心配しなくても良いと思います。
食事摂取基準(2020年)の鉄の1日の推奨量
- 成人男性7.5ミリグラム
- 成人女性10.5ミリグラム(月経あり)
- 妊娠初期では9.0ミリグラム
- 妊娠中期・後期では16.0ミリグラム
- 授乳期では9.0ミリグラム
一般的に鉄が多いとされている食品
- 豚レバー 60g 鉄7.8㎎
- 鶏レバー 60g 鉄5.4㎎
- 牛レバー 60g 鉄2.4㎎
- カツオ 80g 鉄1.5㎎
この程度の含有量で、毎日レバーを食べるというのも現実的ではないので、あまり気にしなくても良いかとは思います。
ということで、今回は『血液検査のデータ』についてのお話でした。
人生100年時代、この長寿の時代を楽しく過ごすためには『健康』はとても大切になります。
気になるようなことがありましたら、どんなことでもご質問頂ければと思います。
血液検査の結果について、ご質問のレターを頂き回答させて頂きました。
身体の悩みについて疑問や質問などありましたら、お気軽にコメントやレターを頂けると嬉しいです。